第三回コンビ投票お礼企画
〜コンビの相手について語ってみよう〜
第三回コンビ投票の成績順にそれぞれのコンビの相手について語ってもらうおまけ企画。
互いの仲の良さを語らせるはずが、なぜかあまり仲良さそうに見えないという、そんな物悲しい企画です。
第一位 バッツ(⇒ジェム) 第二位 シエロ(⇒ゼーヴルム) バッツ(以下ば) 「コンビ対談ってようするに、自分とコンビになった奴の話をそれぞれすればいいんだよな」 シエロ(以下し) 「そうだね。俺だったゼーヴルム。君ならジェムってことだね」 ば 「というか同じ作品内の登場人物でやってもあんまり意味は無いんじゃないか?」 し 「あはは。作者もね、本当はもっと色んな作品の登場キャラが入り混じると思ってたらしいよ。でも実際には上位はBWDのキャラで固まっちゃって」 ば 「つうか、他作品はほとんど更新して無いんだから当然だろうよ。むしろこの更新頻度で票を入れてもらえたこと自体が奇跡というか何というか……」 し 「まぁまぁ、今回の対談の目的は作者批判じゃなくて(笑)相方に対する思いを語ることらしいからね。そろそろ本題に戻ろうぜ」 ば 「しかし相方に対する思いって、何を語ればいいんだ? 別におれはジェムの事を相棒だなんて思ったことは無いんだが」 し 「うわっ、いきなり酷い意見でたっ(笑)」 ば 「だいたいお前だってそうだろ。別にゼーヴルムの野郎の事を相棒だと認識している様子はなかったと思うが」 し 「そうだねぇ。普通相棒ってのはお互い信頼しあっているのが大前提にあるわけだし?」 ば 「……お前もなかなか容赦ない事言ってるよな。おれの場合も信頼っていうか、何かこう……危なっかしくて見てられねぇんだよ! あいつおれより年長の癖にヘタレ過ぎて!」 し 「そうだねぇ。ジェムは何というか、程よく庇護欲をそそるからね。自分が面倒見なきゃ死んじゃうんじゃないかって(笑)」 ば 「それでもお前とゼーヴルムに関しては最近よく話しているところを見かけるが、信頼しあってると言うわけじゃないのか?」 し 「ああ、もちろん信頼してないわけじゃないよ! うん。これからの方針とか進路とか相談されたりしてるんだ。年嵩同士ということで責任とかそういう部分を共有しあいたいという思いが伝わってくるし」 ば 「んで、お前は?」 し 「おー、頑張ってるなぁ。と」 ば 「共有してやれよ!!」 し 「大丈夫! 彼はひとりもちゃんとできる子さ」 ば 「……おれは奴のことはあまり好かないが、それでもさすがに哀れになってきたな……」 し 「もちろん、大事な仲間だとちゃんと思ってはいるからね」 ば 「そうしてやれ……。そういやここは、コンビ投票一位と二位の片割れ同士の対談だったはずだよな。なんか、申し訳なく思えてきたのはおれの気のせいか?」 し 「ははっ、どんまい」
ば 「……とりあえず、お前は言ってやるなや」
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第二位 ゼーヴルム(⇒シエロ) 第三位 ジェム(⇒シエロ) ゼーヴルム(以下ぜ) 「二位と三位に関してはそれぞれコンビの相手が一緒だな……」 ジェム(以下じ) 「それじゃあ、ぼくらはお互いにシエロさんについてお話すればいいんですね」 ぜ 「批判の嵐になりそうな気がするんだが……」 じ 「だ、駄目ですっ。ゼーヴルムさん、堪えてください!!」 ぜ 「うむ、そうだな。この対談は票を頂いたコンビの相方に対する思いのたけを語るものだったな。なるべく趣旨に沿うように心掛けなくては」 じ 「そうですよねっ」 ぜ 「……」 じ 「……」 ぜ 「……それなら別に批判でも構わないな」 じ 「……そうですね」 ぜ 「シエロか……。何事ももう少し真剣にやってくれるといいんだがな」 じ 「たぶん茶化しているつもりはないんでしょうが、言うことなすことが全部突飛で」 ぜ 「いや、あれはたぶん分かっていてやっているぞ。物事を自分にとって面白い方に面白いほうに持っていこうとしているからな」 じ 「思いもよらぬ事を突然行うから、一緒にいるとびっくりしちゃうんですよね」 ぜ 「常に余裕綽々なのも気に入らないな。もちろんいざという時のために余力を残しておくのはけして悪いことではないが、懸命に取り組んでいる自分の方が馬鹿を見ている気がする」 じ 「一度くらい、ぼくらが彼を慌てさせてみたいですよね」 ぜ 「同感だ。意地の悪い考えかもしれないが、取り乱して驚く奴を見てみたい」 じ 「いっそシエロさんの苦手なものとか仕込んでみますか?」 ぜ 「ふむ。いい考えだ。今度真剣に検討してみよう」 じ 「まぁ、シエロさんもけして悪い人じゃないんですけどね」 ぜ 「そうだな。出し惜しみしているが腕は立つ。知識も豊富だし」 じ 「本当に困った時とかはちゃんと助けてくれますしね」 ぜ 「問題は、やはり何を考えているかこっちにはさっぱり理解できないと言うことだな」 じ 「だけどぼくはシエロさんのことが好きですよ。初めて会ったときからずっと優しくしてくれましたし」 ぜ 「信頼できる相手であると言うことは確かだ。あとはもう少しこちらに協力してくれればいいのだが……」 じ 「大丈夫ですよ! ゼーヴルムさんの気持ちはきっとシエロさんにも通じているはずです!」
ぜ 「そうだな。そうであることを心から願おう」
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第三位 シエロ(⇒ジェム) 第四位 ゼーヴルム(⇒バッツ)
ゼーヴルム(以下ぜ) 「……」 シエロ(以下し) 「ん? どうしたの」 ぜ 「……いや、ここでお前と組むことになるのか、とな」 し 「ああ、分かった! 前の対談、ふたりで俺の悪口言ってたんでしょ(笑)」 ぜ 「むしろ正当な批判だな」 し 「……あれ、マジでそうだったの?」 ぜ 「そんなことよりも、この回ではそれぞれジェムとバッツについて話すことになっていたな」 し 「うわぁ。軽やかに流された気がするけど、まぁいいや。ジェムはねぇ、なんかからかい甲斐があるよね」 ぜ 「私に同意を求めるな。前回の対談を思い出して、奴が哀れになってくる」 し 「あはは。同じことバッツにも言われたなぁ」 ぜ 「バッツはあの歳にしてはなかなか筋がいいのだが、まだまだ青い。ひよっこだな」 し 「そのひよっこ相手に結構熱くなっていると思うんだけど」 ぜ 「……本気で向かってくる相手には、本気で相手をしてやらなければ失礼だろう」 し 「でも大人気ないよね」 ぜ 「怖いもの知らずの仔犬のように、そばできゃんきゃん吠えられるとな……」 し 「ついつい苛めたくなっちゃうと」 ぜ 「誰もそんなことは言っていない! だが、意見を戦わせるたび、その論説、論法が進歩しているのを見ると――、」 し 「ああ、なるほど。どこまで大きくなるのか、成長して行く過程を見届けたいと」 ぜ 「強敵に育つ前に叩き潰しておきたくなる」 し 「……君、意外と負けず嫌いだよね」 ぜ 「別に構うまい。向こうだって別になれ合いたいとは思っていないだろう。むしろ叩き潰すつもりで全力で相手をするほうが望みに適っている」 し 「ふふ、切磋琢磨ってやつかな。むしろ殴り合って互いを認め合うクロスカウンター効果」 ぜ 「くろすかうんたあ?」 し 「そんな言葉が頭に浮かんだの。俺も意味は分からない。たぶん作者にしか分かんない(笑)」 ぜ 「それよりも、お前は本当にジェムの事をからかい甲斐がある相手としか見ていないのか?」 し 「えー? そんなことないよぉ。そりゃ確かに、うじうじしすぎだこのヤローって思ったり、いい加減にしろ優柔不断めって感じたりしないことも無きにしも非ずだけど」 ぜ 「……そうなのか?」 し 「ああ、間違えた。ええと、しないこと無きにしも非ずと限らなくも無い訳じゃない」 ぜ 「……」 し 「しないことも無きにしも非ずと限らなくも無い訳じゃないと思いたいと考えていないなんてことは無いなんて無いんだ」 ぜ 「…………すまない。何を言いたいのか分からなくなった」 し 「ふふ、ようするに何はともあれ俺はジェムのことは嫌いじゃないってことさ」 ぜ 「ならそう言えばいいだろう……お前と話していると無駄に疲れる」 し 「それが持ち味ですから(笑)」
ぜ 「今度お前の苦手なものについて教えてくれ……」
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第四位 バッツ(⇒ゼーヴルム) 第五位 人魚(⇒『私』) バッツ(以下ば) 「ああ、やっと作品をまたいでの対談になる訳か」 人魚(以下魚) 「ええーと……よろしくね、ぼく?」 ば 「ぼく!? 貴様! おれを子ども扱いしたな!!」 魚 「えっ。な、なにいきなり!? そ、そのお〜、ごめんなさいもうしません!!」 ば 「ふん、分かればよろしい」 魚 「むぅ、なんか謝り癖がついちゃってるのかなぁ……」 ば 「何か言ったか!」 魚 「いいえ、何にも!」 ば 「ったく、ぐずぐずした奴だな。それで、お前のコンビの相手はどんな奴なんだ?」 魚 「僕の住んでいる風呂場の持ち主さんです」 ば 「は?」 魚 「時々怖いこと言うけど、でも本当はすごく優しい人なんだよ。ん〜、ようするに僕の飼い主ってことになるのかな」 ば 「〜〜き、」 魚 「き?」 ば 「貴様!! 男の癖に何を女々しい事を言ってるんだ!!?」 魚 「ええっ!」 ば 「飼われているだと? 男なら他人に扶養されずとも一人で生きてみろ!!」 魚 「そんな殺生な!」 ば 「殺生なじゃないっ。男として恥ずかしくないのか!」 魚 「いや、でもさ、人の生き方は人それぞれって言うか……。じ、じゃあさ! 君の相方はどんな人なのっ? もしかすると僕に似てたりする?」 ば 「お前に比べればずっとマシな人間だ!」 魚 「へ、へえ……」 ば 「男気に溢れ、腕が立ち、責任感もある。リーダーシップにも優れている。どうだ、お前とは全然違うだろう! お前も成人男子なら少しは男らしさというものを持ってだな――、」 魚 「そんなにべた褒めするってことは、君はそれほどその相方さんが好きなんだね」 ば 「あ……」 魚 「おや、どうしたの?」 ば 「し、しまった〜〜!! この機会にあいつを散々に扱き下ろしてやろうと思ったのにっ!」 魚 「そ、そうだったの?」 ば 「くそうっ。それもこれもお前が予想以上に女々しすぎる所為だ! よしっ。もうこうなったらついでだ。おれがじきじきにお前に男らしさというものをレクチャーしてやる!」 魚 「えっ! いや、いいよっ。遠慮す――、」 ば 「こっちこい。道行きすがら講義してやる。そもそも男というものはだな――、」
魚 「あ〜れ〜……」
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残りの方々についてはまた後日。
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