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ハットリズム


 世の中には色々とプロフェッショナルな人がいますよね。
「プロ野球選手」や「芸能人」などは子供なら一度は憧れたことがある職業だし、「料理人」や「大工」などはその見事な職人技に思わず感歎の息が漏れてしまいます。どんな職業に関わらず、プロというのはやっぱり格好良いものなのですよ。

 さらにそれが小説と言うジャンルになった場合は、「勇者」だったり「魔法使い」だったり「騎士」だったりと、けして普通ではない職業についている人のストーリーも読めて、これがまたなかなか面白いものです。
 まさしくそれこそが、小説を読むの醍醐味であるともいえるでしょう。

 そこでっ!! 今回わたしはやはり現代日本では普通とはいえない職業がピックアップされている小説「ハットリズム」について、ご紹介いたしたいと思います。

 このお話は軽快な会話とコミカルな登場人物、そして読みやすい文章がとっても魅力的なのですが、何よりも一番素敵なのは一風変わった作品テーマでしょう。

 余談ですが、実はわたくし、最初はこのタイトルについてぴんとこず、むしろ「ハットトリック」を連想してサッカー少年の活躍するスポ根系の話かなと思ったりもしていました(爆)。
  しかしもちろん、きらきら汗の飛び散る青春スポーツ系の話ではありません。間違えちゃあいけませんよ。(←そんなアホい勘違いをするのは私だけ。)

「ハットリズム」とはずばり「忍者」のお話なのです! そう、「ハットリズム」というのはかの有名な忍びである「服部半蔵」の「ハットリ」なのですよ。さらにこの「ハットリ」とは主人公の苗字でもあります。

 主人公の服部翔太くんはごくごく普通の小学四年生。素敵な両親、祖父、妹に囲まれて平凡ながら幸せな生活を送っている…と、言いたい所だけれども彼には悩みがひとつあります。
 それは自分の苗字であるところの「服部」。たしかに鈴木や山田なんかに比べればそうかもしれないけど、それでもやっぱりさほど珍しいわけでもない苗字。
 じゃあ何がそんなに問題なのかというと、彼は苗字のせいで忍者扱いされて付きまとわれているのですよ。クラスメイトの一人の。

  忍者激LOVE少年に。(むしろ大好きという言葉では足りない)

 なに、そんなの微笑ましいじゃないかと笑えないぐらいのマニアっぷりが素敵な、中村くん。突っ込み属性の翔太くんでなくても突っ込みどころ満載。この突っ走り加減にはいっそ脱帽ですっ。むしろ、周囲がボケ属性ばかりなため、主人公の苦労がしのばれます。

 さらに、サラリーマンのお父さんが実は○○(←ネタばれ防止のため伏せ字)だったり、お隣のお兄ちゃん(自称・忍者)の謎めいた正体など、意外に奥が深いのも特徴。特に半蔵兄ちゃんについてはこの先要注意と勝手に思っちゃっている楠なのですよ。

 なにせ主人公と忍者マニア・中村少年の掛け合いも好きなのですが、実は私はお父さんと隣の兄ちゃんのアダルトペアが大好きだったりするのですっ(笑)。特にお父さんがかっこいいのですよ、お父さんがっ! 私もあんな父が欲しいものです。

 ようするに、老いも若きもそれぞれ素敵なのがこの「ハットリズム」なのですね。
 忍者大好き少年と怪しげな自称・忍者しか出てきませんが、とちゅうで本物の忍者も出てきたし。

 そんなこんなな現代忍者系ほのぼのボケツッコミ小説。
  さらに短編連作で、一章づつ完結しているのが読みやすいですよ。

 忍者好きもそうでない人も、ぜひ読んでみてくださいな。


  掲載 /イラスト&小説&忍者サイト「3Q」

                    管理人 /くまさん

<『ハットリズム』以外にも、完結済みの戦国時代忍者小説『きみはぼくのたいせつなひと』が掲載されています。さらにキュートでチャーミングなイラストの数々も堪能する事ができる素晴らしいサイトさんです!>