少年は世界を夢見る

   第二章完結記念リレー対談

※この対談は第二章のネタばれを含みます。まだ未読の方はどうぞ二章から先にご覧下さい。


フィオリ(以降、フ)< ちょっとジェムっ、こっち来て! それでこれ持って。

ジェム(以降、ジェ)< えっ、はい。構いませんけど…、いったいなんなんですか?

フ< よしっ。これより、第二章完結記念リレー対談を始めます!

ジェ< ええ〜っ!! そんないきなりっ!? っていうかやる気満々だったシエロさんは一体どこへ…?

フ< あの人だったら南大陸の坊やを探しにいってるわよ。

ジェ< ああ。二章がとうとつに終わっちゃいましたからねぇ。慌ててバッツさんを呼びに行ったんですね。

フ< 二章はちょっと反則なぐらい無理やり終わったからね。8話を最後のページでいきなりエピローグと書き換えたのよ、あの作者。いつかばちが当たるかもね。

ジェ< そ、それはともかく何でフィオリさんが始めちゃったんですか?

フ< 何よ、ケチつける気? それともあたしじゃ不満なの?

ジェ< そ、そういうわけじゃなくてですねっ…(汗)。

フ< あたし、リレー対談をぜひともスティグマと二人でやりたいのよねぇ。そしたら、もしかしたら三章では『夫婦(めおと)対談』になってるかも知れないじゃない。 きゃっ、言っちゃった!

ジェ< うえっ、あっ…。…。

フ< …何よ、その微妙なコメント。それでなんで顔を赤くしてうつむいているのよ。

ジェ< いえ、そのう…。ああっ! それだったらぼくじゃなくてシエロさんに頼んで一緒に出てもらえばよかったじゃないですか。じゃなければ今回は我慢して次回にバッツさんと出るとか。

フ< バッツと出るのはあたしはごめんよっ。賭けてもいいけど絶対に喧嘩になってまともな対談にならない自信あるわよ。それにシエロって…、ちょっとあたし苦手なのよね。

ジェ< へっ、なんでですか? シエロさん、ちょっと人柄はアレですけどいい人ですよ?

フ< 二章でちょっと弱みを見せちゃったと言うかなんと言うか…ボソボソ。むしろアレな人柄って一体何?

ジェ< いやあ、そのう…。あはは。笑って誤魔化せましたか?

フ< あのね、これ真面目な話なんだけど。あたしちょっと思ったのよね。

ジェ< あれ、なんだかデジャヴが…。いえ、は、はい。聞いてますよ、なんでしょうか。

フ< この二章って話の内容的にあたしフィオリとジェムのストーリーって言っても過言じゃない展開だったわよねぇ。

ジェ< は、はい。そうだったと思いますが…。 

フ< なのになぜかシエロばっかりインパクトがあるんだけどっ。これ、あたしの気のせい? つうかシエロかなりでしゃばってないっ!?

ジェ< そ、それは言っちゃ駄目ですよっ! ぼくたち結構お世話になってるんですから!!

フ< そんな甘いこと言ってるほうが駄目だめよっ。仮にもあなた主人公でしょうがっ。そんなこと言ってると、気がついたらすっかり出番くわれちゃって『主人公? えっ、シエロじゃないの?』ってことになっちゃうんだからね!

ジェ< いえ、どうせぼく元から『影の薄い主人公』って呼ばれちゃってますから。今さらですし…。

フ< そんな気弱でいてどうするのっ。それともそれは人気投票で1位だったという奢りなの? どうせあたしは唯一の女の子キャラなのに一票しか入りませんでしたよ。ふんっ。

ジェ< そんなこと言ったら入れてくれた人に申し訳ないですよっ! ご、ごめんなさいっ。彼女、口ではこんなこと言ってるんですが本当は票が入ってすごい嬉しいんですよ。

フ< 余計なこと言わなくてよろしいっ(照)。いいもん、三章で挽回するもん。次の人気投票、追い抜かされても知らないんだからねっ。

ジェ< 三章か…。次こそ五人目の巡礼者出てきてくれるよね。

フ< な、なにいきなり哀愁漂うため息をついてるのよ。

ジェ< だって、フィオリさん。これ五大陸の巡礼者の話なんですよっ。いつまでも五人目が出てこないって本当に有り得ないですよっ。

フ< それだけ作者が考え無しだって話でしょ?

ジェ< フィオリさん、ちょっと言い過ぎでは…? あっ、どこからかすすり泣く声が。

フ< そう言えば三章と言えばいろいろうわさが流れているわよ。次では早々にラスボスが登場するとか、巡礼の秘密が明らかになるとか、シエロの秘密が明らかになるとか。

ジェ< し、シエロさんの!? なんだかそれが一番インパクトが大きすぎてあとのは結構どうでもよくなってしまうのですが!!

フ< あとは次からダブル主人公になるとか。

ジェ< えっ!!?

フ< もしかして主役降板かもね。お気の毒様。

ジェ< ちょ、ちょっと待ってくださいっ。ぼくそんなの一言も聞いてないですよっ。

フ< あらやだ、もうこんな時間じゃないの。夜更かしはお肌の天敵なんだから。あたしもう寝るわよ。おつかれさま。

ジェ< そんな、詳しく教えてくださいよっ。次の話がなんですってっ!?

フ< 次の対談はあたしとスティグマのラブラブ対談になる予定です。どうかお楽しみに!

ジェ< そうじゃなくってっ。…うぅ、ぼくまた胃が痛くなってきました。ほ、本当に主役を降ろされたらどうしましょう〜(泣)。

(ジェムが胃を抑えてよろよろと退場。)

※この会話は一部フィクションです(笑)。