「カーマリー地方教会特務課の事件簿」
オンラインノベルの場合、ファンタジーの長編で完結している作品って意外に少ない気がするんですよね。だから最後まできちんと書き終わっており、なおかつそれが面白いときたら、もはやそれは一種神々しいまでの感動を呼び起こすのであります。 と、言うことで「荒野で二人」で掲載の「カーマリー地方教会特務課の事件簿」です。 実はこの作品はオンライン・オフライン合わせたファンタジーノベル中、私的ベスト5には入る程のお気に入りだったりするのですよ。
さて、この話は聖騎士ジークフリートくんが、不死の魔物の跋扈(ばっこ)する都・カーマリーに転属を言い渡されたところから始まります。 こうしてスタートを切る「カーマリー」なのですが、注目してもらいたいのはジークフリートくんが所属する特務課の主任・オブザーさんなのです!黒い片眼鏡に咥え煙草というだけでもおいしいのに、魔法が使えて優秀で口が悪くて態度も悪いという聖職者としてはとんでもない、そして素敵なキャラターなのです。 腹が捩れるほど面白いこの「カーマリー」なのですが、シリアスなところはとことんシリアスです。むしろギャグとシリアスの絶妙なバランスこそが、「カーマリー」最大の魅力なのではないでしょうか。 溢れんばかりの面白さは私なんかでは全てお伝えできません。もはや私から言えることはただひとつ。だまされたと思って読んでください。 管理人 / 橘 睦月さん <この他にも、「カーマリー」より約五年前の特務課の物語「この 雨がやんだら」や現代物の長編「華屋創兵衛」が連載中。もちろんこちらもお勧めです。> ※こちらのサイトは8月31日をもちまして閉鎖なさいました。残念! |